GoToトラベルを活用したら特急グリーンが”普通列車”より安くなった話

この記事は2020/12/12~13北陸旅行の記録の後日譚です。 >>1日目 >>2日目

1.コンセプト

今回のお出かけのコンセプトは、 “できる限りGoToの恩恵に与かること” と設定し、GoToトラベル 地域共通クーポン限定 自由周遊きっぷ (JR西日本) を活用できる区間へ行くことにしました。

中でも富山・石川エリアは521系への総入れ替えを控えた七尾線や浅野川線、出札窓口の閉鎖される黒部宇奈月温泉駅など、とても熱い時期です。そこで富山・石川エリアをターゲットに設定しました。

出来る限りGoToの恩恵に与かるという目的からすると、JTBや日本旅行、JR東海ツアーズで手配するのが筋です。しかしこれらで手配すると単振動を強制されがちなため、お出かけヲタクとは相性が悪い。さてどうしたものかと悩みに悩んで見つけたのがJTBの北陸というパンフレット(請求コード:1503175)

このパンフレットの400ページには、
・着発駅を異なる駅で設定することもできます。<例>往路和倉温泉着、復路金沢発など
・グリーン車の設定があります。販売店係員にお問い合わせください。
・特急ひだ号利用の富山着発限定

との記載があります。つまるところ、これらを組み合わせれば、往路ひだグリーン車、復路しらさぎグリーン車ができると推測しました。

キハ85はあと2年で置き換え開始、しらさぎは昨年米原打ち切り (アーカイブ) を食らっているため、時機としてはぴったりのプランです。

Webで申し込もうかと思いましたが、前述の自由周遊きっぷは紙クーポンのみの取り扱いとなっています。また、JTBの地域共通クーポンの取り扱いは以下の通りです。

・2020年12月15日出発分まで
電子クーポン=インターネット・電話予約
紙クーポン=JTB店舗予約

・2020年12月15日出発分まで
電子クーポン=電話予約・インターネット事前決済予約
紙クーポン=JTB店舗予約・インターネット現地決済予約

電話予約は店舗に取り次ぐことが可能なため、電話予約を店舗に取り次いでいただきました。往復で区間を変更+富山発着をひだに変更という変更はオペレーターの方も例がないらしく、可能かどうかの確認かで少々時間を要しましたが、無事可能との回答を頂きました。

富山・金沢ともにGoToトラベルの効果もあってか多くの宿泊施設が満室になっていました。結局値段と立地のバランスを考え、「ホテル金沢 シングル1名1室」のプランに決定しました。

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2.具体的な値段

乗車区間変更など、諸々の加算料金を全て足した最終的な金額が以下になります。

2020/12/12-13 ホテル金沢シングル1室1名(C期間) 基本料金 ¥21,900-
往路ひだ号グリーン車(名古屋→富山) 着駅変更&利用列車変更&等級変更
復路しらさぎ号グリーン車(金沢→名古屋) 等級変更
小計 ¥26,400-

GoToトラベル割引額 ▲¥9,200-
GoToトラベル紙クーポン ¥4,000-
合計 ¥17,200- (+紙クーポン¥4,000-)

この旅程を定価で考えてみます。

乗車券
・連1 名古屋→岐阜(経由:東海道・高山・北陸幹・北陸・東海道) 普通¥9,130- 学割¥7,300-
・連2 岐阜→名古屋(経由:東海道) 普通¥470-
小計 ¥9,600- (学割¥7,770-)

特急券
・特急券・グリーン券 名古屋→富山 ¥6,610-
・特急券・グリーン券 金沢→名古屋 ¥6,610-
小計 ¥13,220

合計 ¥22,820- (学割¥20,990-) (+宿代)

少なくともこの時点で定価に比べて圧倒的に安くなっていることがわかります。

極力条件を同じにするため(おい👈)、同じホテル金沢のシングルルームに宿泊すると想定します。

先ほどのJTBのパンフレットでは、同じ日程で宿泊のみの場合 ¥12,300- ということになっています。GoToトラベルの割引を考慮すると

2020/12/12-13 ホテル金沢シングル1室1名(C期間) 基本料金 ¥12,300-

GoToトラベル割引額 ▲¥4,300-
GoToトラベル紙クーポン ¥2,000-
合計 ¥8,000- (+紙クーポン¥2,000-)

となります。ここで、普通列車の運賃と合算すると、以下のようになります。

乗車券 ¥9,130- (学割¥7,700-)
宿泊 ¥8,000- (+紙クーポン¥2,000-)
合計 ¥17,130 (学割¥15,700-) (+紙クーポン¥2,000-)

これを今回利用したプランと比較します。

今回利用したプラン ¥17,200- (+紙クーポン¥4,000-) 実質 ¥13,200-
普通列車+宿単独 ¥17,130 (学割¥15,700-) (+紙クーポン¥2,000-) 実質 ¥15,130- (学割¥13,700-)

ということで、タイトル通り『特急グリーンが”普通列車”より安く』なります(『実質』ではありますが)

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ちなみにJTBの店舗で伺ったところ、パンフレットに記載されていない部分の具体的な差額の内訳は店舗ではわからないとのことでした。条件を変えて検索したところ、おそらく、
・ひだ(名古屋→富山) 列車減算 ▲¥1,600- グリーン車に変更 +¥2,200-
・しらさぎ(金沢→名古屋) グリーン車に変更 +¥2,300-
だと思われます。

以上より、グリーン車を利用しなかった場合を計算すると、¥15,300- (+紙クーポン¥4,000-) ※割引前価格¥23,500- になり、『実質』を使うまでもなく『特急列車が”普通列車”より安く』なります。

ヲタクの宿はもっと安くて十分とかそういう突っ込みは野暮です。あと紙クーポンなら現金同様使えますし、『実質』を使っちゃってもいいですよね。

注意点

  • GoTo自由周遊きっぷは紙クーポンでのみ購入可能です。また、紙クーポンを交付する多くの事業者はチェックイン時受取のため、チェックイン前の行程で自由周遊きっぷを使いたい場合には事前に受け取れる事業者を選択する必要があります。
  • 今回利用したJTBのプランやGoToトラベルキャンペーンそのものは今後変更になる場合があります。再現性は保証しません。
  • 契約乗車票は、変更や取消、輸送障害時の対応などで不利になる場合があります。予め申込前に条件を確認し、理解した上で利用してください。
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3.まとめ

旅行会社のプランはヲタクには合わないという風潮がありますが、JTBパンフレットスタンド などを見ていると、空路とJRの組み合わせなど多くのプランが存在していることがわかります。せっかくGoToトラベルキャンペーンもあることですし、他地域への旅行でもこういったものを活用してみるといいのではないかと思います。

最後に、1,2日目の記録で載せなかった旅行商品に関わる部分の乗車券類を載せておきます。パンフレットを見た方はわかると思いますが、実は金沢バス1dayはエースJTBのお楽しみとして無料で頂いたものでした。

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